花壇の話

 花壇の種類は、平面的な美しさを鑑賞する『平面花壇』と立体的な美しさを鑑賞する『立体花壇』に大別でき、平面花壇には『毛氈花壇』、『リボン花壇』などがあり、立体花壇には『ボーダー花壇』『寄せ植え花壇』などがあります。家庭で応用するには、工夫がいるものもありますが、香りや風味を楽しむハーブを取り入れたりして自分なりのオリジナル花壇を作ってください。


毛氈花壇
丈の低い一・二年草を使い花や葉の色の美しいものを取り混ぜて幾何学模様を描くように植え込むもので、地面に毛氈を敷いたような感じになります。種類としては、春はパンジー、デージー、夏と秋はニチニチソウ、ペチュニア、ベゴニア、マリーゴールド、冬はハボタンなどが材料として使えます。なお1種類で品種をかえて色の変化を出すと扱いやすいです。

リボン花壇
細長い帯状につくられる花壇で草花の種類や取り合わせ方は、毛氈花壇と大体同じです。クロッカス、タマスダレなどの球根類も利用できます。

ボーダー花壇
建物、塀、垣などに沿って列状につくり、鑑賞しやすいように手前に丈の低い草花、後方に丈の高い草花を配植し、立体的に構成します。カラフルで常緑の高木・中低木を使い分け、それぞれ開花期が、異なる宿根草類を中心にして植え込みの手間をあまりかけないようにし、四季折々の風情を楽しめるようにします。縁取りには、石、六方石、焼丸太、木製フェンス、枕木、低木の刈込み、空き瓶などの廃物利用等いろいろ使えますが、縁なしにするのもおもしろいです。

寄せ植え花壇
庭の中心となる花壇で主に円形、多角形にします。花期の長い一年草や球根類を主にして数種類の草花を寄せ植えし、周囲は丈の低いものを中心部に丈の高いものを植え四方から鑑賞しやすいように植え込みます。面積が狭い場合は、草丈が低いもので組み合わせたほうが無難です。


 その他にサンクガーデン、ウォールガーデン、ウォーターガーデン、ワイルドガーデンなどがあります。
 花壇のデザインは、まず季節ごとのイメージを描いてイメージを実際にスケッチすることから始めます。次は、種・苗の準備です。市販の苗は1〜2ヶ月前、種・球根は半年前くらいから準備が必要です。
 また、花期、花色や草丈の組み合わせなどをまわりの環境を考慮して計画します。さらに、維持管理の手間と費用にどれくらいかけられるかを検討することも必要です。

(参考 造園施工必携、花と緑の町づくり)




毛氈花壇毛氈花壇

寄せ植え花壇寄せ植え花壇

リボン花壇リボン花壇

リボン花壇リボン花壇

ロックガーデンロックガーデン

ロックガーデンロックガーデン

サンクガーデンサンクガーデン(沈床花壇)

ボーダー花壇ボーダー花壇

ボーダー花壇ボーダー花壇

ちょっと一言
 花壇の話のつづきです。海外の庭が参考になります。花壇にはいろんなスタイルがあって、デザインの制約がありません。庭を生活に密着させ、ハーブや野菜・果樹を植え、花は切花に使い、より個性的な独自の庭つくりを楽しみたいと思いました。

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