芝生は、庭に敷かれた絨毯であり多目的のスペースです。また、芝生には、
などの機能があります。後々の生育や管理を考えた場合、芝生を張る前には、通気性、排水性に優れた土づくりを行い、張る場所は、日当たりがよく、風通しと水はけがよいということが条件になります。
芝生をそのまま放置しておくと葉や茎が伸びすぎたり、枯れたりして見苦しくなるので、刈り込み、目土、施肥、灌水、除草、エアレーションなどの適切な管理が必要です。
種類 | 特徴と用途 | ||
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日本芝 | 夏型 | 野芝 | 日本原産の芝で、東北・中国・九州地方に自生。低音や病中害に強く丈夫で、手入れが簡単であるが、住宅庭園には、あまり適さない。主に公園や運動場に見られ、寒冷地にも用いられる。 |
コウライ芝 | わが国の住宅庭園では、最も広く用いられる代表的な芝。低温に強く、野芝よりも葉が柔らかいので、美しい芝庭をつくる。ただし、美しさを保つためには、絶えず刈込むなど、常日頃の管理が重要である。 | ||
ヒメコウライ芝 | コウライ芝の改良品種。性質や用途は、コウライ芝とほぼ同じであるが、コウライ芝よりも葉が繊細で密生する。 | ||
ビロード芝 | 葉が小さく、密な美しい芝生となるが、性質が弱く、生長も極めて遅いので繁殖が難しい。したがって公園などあまり広範囲には向かず、住宅庭園のごく限られた狭い部分に用いられる。 | ||
西洋芝 | バミューダ・グラス | 踏み圧、刈り込み、暑さに強く、環境適応性に優れるが、日照不足に弱い。公園や運動場、ゴルフ場などによく使われる。 | |
ティフロン類 | バミューダグラスと他種との交配によってつくられた芝で、踏み圧や刈り込み、病虫害に強い。生長も早く丈夫な美しい芝生をつくる。公園や運動場、洋風庭園にも適す。 | ||
冬型 | ベントグラス類 | 発芽や初期の生育が遅いのが欠点だが、やわらかく緻密な淡い緑の葉をもち、美しい芝生をつくる。冷涼地を好み、北海道、東北、関東北部、中部山岳、北陸地方などでよく育つ。主にゴルフ場のバッティンググリーンなどに用いられる。 | |
ケンタッキー・ブルーグラス | かなり丈夫な芝で、特に踏み圧、刈り込みに強いが、暑さに弱く冷涼地を好む。発芽が遅く美しい芝生になるまでには少々時間がかかる。公園、運動場、ゴルフ場などに適するが、北海道では、一般住宅の庭園にも用いられている。 |
芝は、日本芝と西洋芝の2種類に大別されます。日本芝は、冬場は、枯れて休眠状態になります、高温多湿の日本の気候風土に適し、踏圧や刈り込みにも耐える強い性質をもっていますが、十分な日照がないとよく育ちません。西洋芝は、涼しく乾燥しているところが適しているので日本の気候では、管理が難しく一般住宅には、あまり適しません。
(社)日本造園組合連合会発行 造園施工必携より
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